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AWSとVPN接続を張ったけど転送量はどうなの?

先日、CTO原口くんにお願いして、シーズ社内にあったWindowsサーバーをAWSに移行しました。

AWSにWindowsServerOSインスタンスを立てて、シーズからはVPN(IPsec接続)でシームレスかつセキュアに社内ネットワークを拡張したイメージです。

その話はまた別にするとして、その時、「AWSでファイルサーバーをやるのってどうなの?使えるの?」という話になったので検証をちょこっとやってみました。

ファイルサーバー自体は、EC2.linuxでsambaを立てるなり、WindowsServerでファイルサーバーをするなりして簡単に実装できますが、一番のネックは転送スピードということになりますよね。

そこを検証してみました。

環境

社内LAN環境はすべてギガビット回線

=>社内ファイルサーバーにはギガビット転送ができる(1000Mbps=125MB/s)

インターネットともギガビットの専用線を引いている。

インターネット接続はRTX1200を利用している。VPNルーターとしても利用している。

AWS VPC VPN接続にはRTX1200からIPSECで接続している。

社内、社外インターネットともギガビットのため、理論上はすべてギガで通信できる環境です。

社内ファイルサーバーの転送スピード

アップロード

アップロード(パソコンから社内ファイルサーバー)スピードです。

だいたい平均的に32.5MB/s(260Mbps)

となっているので、理論値の26%ぐらいしかでていませんが、通常利用ではまったく問題のない速さだと思います。

ダウンロード

ダウンロード(社内ファイルサーバーからパソコン)はさらに早くなりました。

57.2MB/s(457.6Mbps)!

これ以上求める必要はないでしょう。というレベルだと思います。

AWS上VPN接続

アップロード

アップロード(パソコンからAWS-VPNファイルサーバー)転送スピードは6.82MB/s(54Mbps)です。

スピードはかなり落ちましたが、実用性ではどうでしょうかね。

一昔前の100Mbps環境時代の速度というところでしょうか。

今のギガに慣れているとストレスかもしれませんが、使えなくはなさそうですね。

ダウンロード

ダウンロード(AWS-VPNファイルサーバーからパソコン)は逆に遅くなりました。

3.68MB/s(29.44Mbps)で止まっています。

出だしは早かったのですが、なにか制限が入っているのでしょうかね。

とはいえ、まあ実用的に全く使えないわけではなさそうです。

結論

AWS-VPNは100Mbpsで繋がっていた時代の速度ではあるが、使えないことはなさそう。

しかし、転送量でも課金されるので注意が必要。(アップロードは無料)

1000GB = $139.86

100GB = $13.86

10GB = $1.26