月別: 2019年7月

EC-CUBE DAY2019イベントレポート(後編)

みなさまこんにちは。Webデザイナーの衣笠です。

今回は前回に引き続き、EC-CUBE DAY2019イベントレポートの(後編)
をお送りいたします。

(イベントレポート前編はこちら)

blog.seeds-std.co.jp


EC-CUBE DAY2019イベントレポート(後編)

<目次>

「消費体験」の変化


何か欲しいものを探すとき、いくつかの商品を比較して選ぶとき、みなさんはどうしていますか?

「ものを買う」という体験ひとつとっても、きっと人それぞれですよね。

お店に置いてあるものから直感的に選ぶ人もいれば、事前に調べて、購入するものを決めてから買う人もいます。

「ものの選び方」というと、その人の性格による影響が大きいような気がしますが、メディアとの関係も深いように思えます。

WebやSNSが普及したことで、ものを選び買うという、私たちの「消費体験」も、知らず知らずのうちに様々な影響を受けているようです。

・物の消費から、物語の参加へ〜noteが考えるこれからの消費体験〜

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株式会社ピースオブケイク最所 あさみさんは、noteのプロデューサーを務めるほか、コミュニティマネジメントやイベントプロデュースなどに関わるお仕事をされています。

今回の講座では、「物の消費から、物語の参加へ」というテーマでお話をしていただきました。

マスメディアの時代から消費者が語る時代へ


今から一昔前の、WebやSNSが登場する以前は、マスメディアこそが影響力の時代でした。

企業はメディアを通して、自分たちのブランドの素晴らしさや理想を顧客に語りかけることで、商品の購買に繋げていました。

そこへWebやSNSが登場し、企業が顧客に直接メッセージを語りかけることが可能になると、企業は自社の商品に対するストーリー(どのような想いで作ったか、誰がどんなこだわりで作ったか)を語るようになったと言います。

そして現在では、一般の消費者がWebやSNSを使うようになりました。

今度は消費者が語る時代です(口コミの時代)。

これからの企業にとって大事なことは、
「いかに顧客に語らせるか」だと、最所さんは言います。

メディアがマスメディアだけに限らず、個人が発信できるようになったことは、大きな変化でした。各々が情報を発するようになり、世の中全体の情報量が増えたことで、相対的にマスメディアのパワーは弱まっていきました。

口コミの力は偉大


顧客の本音である「口コミ」には大きな力があります。

その口コミも、WebやSNSのない時代では、拡散力に限りがありました。

近所の人や友人など、自分が現実に属するコミニュティを通して、伝わるものでしかありませんでした。

しかしWebの時代になったことで、顔も知らない誰かの口コミを全ての人が見られるようになり、ネットを通して拡散もできるようになりました。

そのように口コミが大きな力を持つ時代になったからこそ、これから企業にとって大事になるのは「いかに顧客に語ってもらうか」ということだと言います。

noteの取り組み note×KIRIN「社会人一年目の私へ」


これからの時代に必要になのは、理想を見せることでもなく、ストーリーを伝えることでもない。

「顧客に語らせることが大事だ」ということは分かりましたが、「顧客に語らせる」とは具体的にどういうことなのか?

実際にnoteが企業とコラボした例があるので、ご紹介したいと思います。

note×KIRIN
テーマ「社会人一年目の私へ」

内容としては、「社会人一年目だった私へ今伝えたいこと」や、「社会人一年目の頃の自分のエピソード」などを募集し、発表するというものでした。

「社会人一年目」という多くの人が何かしらのエピソードを持っているであろうテーマを設定する。

自ら語りたくなるテーマを置くことで、多くの投稿を集め、企画を盛り上げる。

企画が盛り上がることで、その企画を実施した企業への注目度も上がる。

「社会人一年目の私へ」というテーマに寄せられたnoteの投稿数は、3255件。

このテーマによって、多くの人の関心を集めたことが分かります。

大事なのはいかに顧客に語ってもらうか


そのためには、

  • 顧客が言いたいことを代弁するコンテンツを作る

  • 顧客が語りたくなるネタをつくる

  • 語られたストーリーをまとめて編集する
    (「社会人一年目の私へ」という企画では、投稿のなかから記事をピックアップし、KIRIN公式のnoteで紹介。優秀賞には、賞金や景品が贈られました。)

ことが必要になります。

noteが目指しているのは、発信できる場所ではない。

顧客といかにコミュニケーションを取れる場所になれるかを考えている、と最所さんは語ります。

まとめ「ワクワクするショッピングを体験つくる」


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今回は前編と後編でイベントレポートをお送りしましたが、いかがでしたか?

普段何気なく使っているネットショッピングですが、その裏側を知ることができて面白かったです。

ネットショッピングって本当に便利です。

  • 店舗に足を運ばなくても、商品が手に入る

  • 家まで届けてくれるので、重い荷物を運ばずにすむ

  • 店員さんとやりとりすることなく、商品を購入できる

その便利さから、私も日常的にネットショッピングを利用します。

もはや日常になくてはならないもので、そのメリットをたくさん受けていますが、デメリットをあげるとすると、

  • ネットを介したお買い物体験は、対面販売などのリアルなお買い物体験に比べると印象に残りづらい

  • 同じ商品を扱っているのであれば、どのショッピングサイトで購入しても同じ

という感覚があるように思います。

便利ではありますが、お買い物をするときのワクワク感はやっぱり、リアルなお買い物体験には及ばない。

ではECでのお買い物体験をより豊かにするには、どうすればいいのか?

「ECに色を」
そう語るのは、株式会社イーシーキューブの代表、金陽信さん

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ECでもお店に立ち寄って買い物をするように、それぞれの顔が見えるものにしたい。
多彩さを感じられるものにしたい。そう話されていました。

ECでは対面でのお買い物体験のように、直接的な人との関わりはありません。
でもネットだからこそできる表現方法やシステムを用いて、より豊かにブランドの世界観を伝えることもできる。

差別化を意識して、よりワクワクするショッピング体験つくる。
この先、ネットを介してどのようなお買い物体験ができるようになるのか?
EC業界がどのように変化していくのか?

今後のイーシーキューブさんの取り組みにも注目です。

EC-CUBE DAY2019イベントレポート(前編)

みなさま、初めまして。

先月シーズに入社した、新人Webデザイナーの衣笠です。
どうぞよろしくお願いいたします。

入社して約1ヶ月半、いよいよ初めての出張…!ということで、7月23日に東京で開催された「EC-CUBE DAY2019」へ参加してきました。
今回はそのイベントレポートをお送りします。

<目次>

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「EC-CUBE DAY 2019」ってどんなイベント?


EC-CUBE DAY2019とは、ECに関わる方を対象にしたイベントです。

ショップ経営者やエンジニア、デザイナーなど、幅広い業種の方が参加していました。

イベントのテーマは「共に変えるショッピング体験」。

世の中のショッピング体験をワクワクした世界に変えるには、どうしたらいいのか?

各業界のキーパーソンを招いて、EC業界の情報やノウハウを共有し、みんなでEC業界をよりよくする方法を考えよう!というイベントです。

どの講演も興味深いものでしたが、今回は気になる2つの講演をピックアップし、前編と後編に分けてご紹介いたします。

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SNSのマーケティング活用


最近では、アパレル業界やインテリア業界など多くの業界が、InstagramやTwitterを運用しています。

SNSの1つの投稿がきっかけで、取り上げられた商品の在庫がなくなったり、お店に行列ができたり、その影響力はすごいですね。

「ビジネスでのSNS運用は重要」とは言っても、それがどうして重要なのか。

SNSを利用することで、どんな効果を期待できるのでしょうか?

・最新事例に学ぶInstagramショッピング機能&マーケティング活用法

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フェイスブックジャパン株式会社の丸山祐子さんは、フェイスブックやインスタグラムを活用したコンサルティングを行っています。

今回の講演では、Instagramに焦点を当て、その活用方法をお聞きしました。

Instagramは若年女子メディア?


「Instagramって若年女子メディアでしょ?」と思われる方も多いと思いますが…とおっしゃる丸山さん。

たしかに、利用者の約4割が男性(日本の場合)というのは意外でした。
Instagramは男女ともにアプローチできるメディアということですが、そのようなSNSは他にもあります。

様々なSNSがあるなかで、Instagramを使うメリットとは何なのでしょう?

Instagramでは利用シーンを含めた提案ができる


「Instagramが得意とするのは、ビジュアルで伝えること。」

服を売るのであれば、マネキンに着せるのではなく、人が着た状態で商品を撮る。

水着であれば、綺麗なビーチで、その水着を着てはしゃぐモデルさんを撮る。

「この服を着て、こんな場面で写真を撮りたい」
という利用シーンやブランドの世界観を含めた提案ができる

利用シーンを含めた提案をすることで、

  • 関連商品の売り上げに繋がる

(「水着と合わせてあるビーチサンダルも買おう」など、同じ写真に映る関連商品の購入に繋がる)

  • その世界観に惹かれたブランドのファンが増える

などの効果もあります。

またInstagramの動画機能を使えば、

  • コスメであれば、色味だけでなく、メイク方法も含めて提案できる

など、「Instagramは使い方を伝えることも得意」です。

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SNS活用で、商品開発サイクルが短くなる!?


Instagramは写真だけでなく動画の機能もついており、このライブ配信機能を商品開発に活用するというのは驚きでした。

ライブ配信機能を使えば、

  • 商品選びの際に困ったこと

  • 商品の要望について

などを、リアルタイムで調査することができる

事前調査の時間を短縮することで、商品開発サイクルを短くすることが可能です。

日常の何気ない瞬間を記録するだけじゃなく、こんなふうにビジネスにも応用できるなんて…SNSの力はすごいですね。

Instagramを使って、ブランドの世界観を伝える。

ブランドのファンを作るだけでなく、売上も上げる。

これからもっと、ビジネスとSNSの関係性は深まっていく。

SNSを含めてどのような提案ができるのか、デザイナーとして、Webサイトを作る際にも考える必要性があると感じました。


EC-CUBE DAY2019イベントレポート(後編)へ続く

(近日公開予定)

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